2024年7月より、結石の粉砕が可能なレーザー機器を導入しました。腎尿管結石や膀胱結石の破砕ができるようになりましたので、お困りの患者様がおられましたらお気軽にご相談ください。
尿管結石症とは?
尿管結石は、腎臓で作られた結石が尿管に詰まり、激しい痛みや不快感を引き起こす病態です。結石は尿中のミネラルや酸のバランスが崩れることで形成されます。
当院に導入された経尿道的尿管結石破砕術(TUL)とは?
経尿道的尿管結石破砕術(TUL)は、身体への負担を抑えて尿管結石を破砕・除去する治療法です。尿道から内視鏡を挿入し、レーザーで破砕します。
尿管結石の主な手術方法
自然に結石が排出されない場合や強い痛みがある場合、当院では経尿道的尿管結石破砕術(TUL)による対応が可能です。TULは尿管結石に対する確実性の高い治療方法です。
〇経尿道的尿管結石破砕術(TUL)
尿道から内視鏡を挿入し、レーザーで結石を破砕する方法です。
身体への負担が少なく、大きな結石(2cm程度まで)にも対応でき確実な治療で、当院では手術が必要な場合にTULを実施しています。
〇体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
体外から衝撃波を照射し、結石を破砕する治療法。身体への負担が少ない一方で、結石の大きさや位置によっては効果が出にくい場合もあります。
〇経皮的腎結石破砕術(PNL)
腰から皮膚を通して腎臓に小さな穴を開け、内視鏡で結石を破砕・除去する方法。特に大きな結石に対して有効です。
〇内視鏡下腎尿管結石破砕術(ECIRS)
TULとPNLを組み合わせた治療法で、複雑な形状の結石や位置が深い結石にも対応できる総合的な治療です。
当院でのTULが適さないと判断された場合には、患者様にとって最適な治療を受けていただけるよう、他の手術方法が可能な医療機関に紹介させていただきます。どうぞご安心ください。
当院での治療の流れ
TUL導入のメリット
〇迅速な症状の緩和
尿管結石の痛みは非常に強いため、TULを行うことで迅速に症状を緩和でき腎機能の低下も予防します。
〇早期の退院が可能
切開を必要としないため、術後の回復が早く、入院期間も短縮されます。
〇精密な治療
高性能の内視鏡とレーザーを使用し、結石を効率的に除去して治療します。
よくあるご質問
Q:手術中に痛みはありますか?
A:TUL手術は麻酔下で行うため、痛みはありません。術後の回復も早いため、安心して治療を受けていただけます。
Q:どのようなリスクがありますか?
A:TULは一般的に安全ですが、軽度の出血や炎症が起こることがあります。術前に医師がリスクについて丁寧に説明いたしますのでご安心ください。
お問い合わせ
詳しい内容や受診に関するご相談は、当院泌尿器科の診察をおすすめいたします。専門の医師が患者様の状態に合わせて最適な治療法をご提案いたします。
京都南病院グループの泌尿器科は京都南病院にて、常勤医2名体制で泌尿器科の外来を行っております。新京都南病院では、入院を伴う検査や手術治療も行っております。
経尿道的尿管ステント留置術、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)、経皮的腎嚢胞穿刺術、経皮的腎(腎盂)瘻造設術 、精巣摘出術、経尿道的前立腺吊上術、膀胱水圧拡張術、膀胱内凝血除去術、経尿道的前立腺手術、膀胱結石摘出術、膀胱瘻造設術、包茎手術、陰嚢水腫手術、精液瘤根治術、経尿道的電気凝固術、尿道バルーン拡張術 膀胱結石摘出術(レーザーによるもの) 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) etc...
膀胱尿道ファイバースコピー、前立腺針生検
略歴
2001年 京都府立医科大学医学部卒業
2010年 京都府立医科大学大学院卒業
以降 大阪府済生会吹田病院
京都第一赤十字病院
京都岡本記念病院
京都府立医科大学北部医療センター
2020年 京都南病院にて診療に従事
<ひとこと>
診察や検査の他、経尿道的なものを中心とした手術も行っております。頻尿や排尿困難、血尿など泌尿器科関連の症状でお困り患者さんがいらっしゃいましたら是非ご相談ください。
略歴
2016年 山口大学医学部卒業
2023年 京都南病院にて診療に従事
<ひとこと>
排尿症状でお悩みの男性はもちろん、女性の方で恥ずかしくて受診をためらわれている方でも遠慮なく受診、相談していただければと思います。