近赤外線を照射して得られたエコー情報から断層像を表示するものです。
患者さん自身に非接触・非侵襲的で検査が行えるため、ほとんど負担をかけることなく光学顕微鏡に近い精度の像が得られる非常に画期的な検査です。
この検査で、視野欠損が生じる前の段階の視神経の損傷(30%未満)もはっきりと視覚的に識別できるようになり、従来は視野欠損が生じた時点で、30%程度の視神経が損傷(死滅)していると認知するだけでした。
検査は数分で終わり、直後にその画像を解析することにより診断も行えるために、緑内障、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性、黄斑円孔や網膜浮腫など様々な検査と診断に役立ちます。
検査を受ける前に点眼薬を使って瞳孔を拡げます。点眼薬が効いて検査が出来るようになるまで30分前後かかりますが、検査時間自体は1~2分程度です。
検査後の注意として、散瞳薬を使用しますので、瞳孔を広げてから5~6時間は眩しくて物が見づらくなりますので、原則として6時間は車の運転は行わないでください。
左右1回ずつの撮影で黄斑疾患/緑内障の診断支援を目的とした有用な解析結果が得られます。
視神経が障害される疾患で最も有名なものが、緑内障です。眼が光をうけた刺激を脳ヘと電気信号を送る大事な神経の束を視神経と言います。
緑内障では、眼の出口である篩状板と呼ばれる部分が、眼圧(眼球を内側から押す力)に負けてしまい、機械的に神経繊維が障害され、変性、萎縮していく疾患で、進行性の病気で失明へと至る可能性があります。
できるだけ早く診断して治療を開始し、進行をくいとどめる必要があります。
光干渉断層計では神経繊維の量を計測することで、客観的な診断や進行の評価が容易になりますので、緑内障患者さんの診断支援に非常に有用です。
広範囲(9×9mm)で測定した厚みを正常眼データベースと比較し、解析しマップなどで表示いたします。
日常生活に影響の出やすい中心視野欠損につながる視神経線維層欠損の早期発見に有用です。
※[NFL+GCL+IPL]とは
感覚網膜3層の網膜神経線維層(NFL)、神経節細胞層(GCL)、内網状層(IPL)からなる神経節細胞複合体を表します。
乳頭辺縁のRNFL厚(網膜神経線維層厚)のカラー表示は、NFLD(神経線維束欠損)の状態や定量的な厚み解析結果を明瞭に表示し、緑内障の早期発見や経過観察に有用です。
TSNITグラフの表示が可能です。
黄斑マップ撮影のワンショットで"黄斑クロス"と"黄斑マップ"データを同時に取得します。
網膜中心部は視力を司る重要な部分で黄斑と呼ばれます。
その断層像をごく短時間で非侵襲的に撮像可能です。
従来の診療ではわかりにくかった黄斑部の病気がはっきりと診断されるようになってきています。
主な病気では、精尿病網膜症や網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫や、最近話題になっている加齢黄斑変性、病的近視などの診断が光干渉断層計を使って容易になっております。
これらの疾患は新しい薬物療法で治療後の視力がずいぶん改善されています。
また、従来から知られていた疾患ですが、黄斑円孔や責斑上膜などの診断も光干渉断層計で明瞭となり、これらの疾患は硝子体手術で視機能の改善が期待できます。
最大53,000A-Scans/秒の高速SD-OCT(Spectral Domain OCT)は瞬間的に膨大なデータを取得可能です。
エラー画像を自動判定し加算を行なわない選択的平均加算は、スペックルノイズを大幅に低減した高精細画像を表示可能です。(当社比)
高速スキャンにより、一度に縦横5本ずつ10枚の網膜断層像を取得可能です。病変部を逃しにくくします。
網膜全体の厚み変化や局所的な形態変化を捉えるのに有効です。
OCTフェイズファンダス画像に網膜全層厚のカラーマップをオーバーレイで表示します。
広範囲(9×9mm)でも1.6秒で取得可能。黄斑を含むアーケード内全体の微細な3Dマップ表現は診断をサポートします。また、Manualによる1層を加えた最大7層のセグメンテーションが可能です。